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エンジニア転職に有利な資格7選!「そもそも資格は必要か」まで徹底解説

エンジニアとしての転職を考える際、「資格を持っていないと不利になるのでは?」「資格を取れば採用されやすいのか?」と悩む方は多いでしょう。特に未経験や異業種からのキャリアチェンジを目指す場合、資格取得は「努力の証明」や「知識の裏付け」としてアピールに繋がります。しかし一方で、現場のエンジニアや採用担当者からは「資格よりも実務経験やスキルが重要」という声も少なくありません。

この記事では、エンジニア転職における資格の必要性や評価のされ方を多角的に解説します。その上で、実際に転職市場で評価されやすい資格を紹介し、取得した資格をどのように活かすべきか、さらには資格だけでは不十分な理由や実務経験とのバランスの取り方についても整理していきます。

目次

エンジニア転職に資格は必要?

資格が転職活動においてどの程度の意味を持つかは、しばしば議論になります。結論から言うと、資格は「必須ではないが、状況によっては強力な武器になる」です。

企業の採用担当者が最も重視するのは「即戦力としてのスキル」「実務経験」です。特にWeb系企業やスタートアップでは、資格の有無よりもポートフォリオやGitHubのコード、開発実績といったアウトプットが評価される傾向にあります。たとえばフロントエンドエンジニアであれば、ReactやVueなどを使ったアプリの制作経験があるかどうかが重視され、資格は参考程度の扱いになることが多いです。

一方で、資格が役立つ場面も明確に存在します。未経験からIT業界へ転職を目指す場合や、インフラ・セキュリティといった体系的な知識が求められる分野では、資格の存在が「基礎力の証明」「学習意欲の証拠」として高く評価されます。また、大手SIerや官公庁関連の案件を扱う企業では、資格保有者数が営業を行う際のアピール材料となることもあり、資格保有が内定に直結するケースもあります。

つまり資格は「すべての人に必要」ではありませんが、状況次第で大きな意味を持つのです。

エンジニア転職で資格が評価されるケース・されにくいケース

ここまで解説してきた通り、エンジニアにとって資格は万能ではなく、転職市場において評価される場面とそうでない場面が存在します。未経験者が基礎知識を示すためには強力な武器になる一方で、経験豊富なエンジニアにとっては資格より実績の方が重視されることもあります。また、職種や企業の性質によって資格の価値は大きく変わります。ここでは、どのような状況で資格が評価されやすく、逆に評価されにくいのかを具体的に解説していきます。

エンジニア転職で資格が評価されるケース

未経験からエンジニアへ転職する場合

未経験者にとって資格は、基礎知識を体系的に学んだ証拠となります。たとえば「基本情報技術者試験」を取得していれば、ITの基礎を理解していると採用担当者に伝わります。実務経験がない分「本当に業務を理解できるのか」という不安を資格で補うことができるのです。資格があることで「学習意欲が高い」「入社後の成長が期待できる」と判断され、ポテンシャル採用において強い武器になります。

インフラやクラウド領域の職種に挑戦する場合

インフラエンジニアやクラウドエンジニアは、ネットワーク設計やサーバー運用など体系的な知識が求められます。AWS認定資格やCCNA、LPICなどは、実務スキルと直結しているため高く評価されます。特にクラウド関連は企業の導入が急増しているため、資格保有は即戦力アピールにつながります。このように業務に直結する分野では、資格がキャリア形成の入り口として大きな意味を持ちます。

大手SIerや官公庁関連の案件を目指す場合

大手SIerや官公庁向けのシステム開発では、提案時に「資格保有者数」が企業の信頼性を示す指標になることがあります。そのため、プロジェクト参加の要件として資格を求められることも珍しくありません。PMPや応用情報技術者試験などを持っていると、採用やアサインで有利になるケースがあります。営業活動にも直結するため、こうした企業では資格の有無がキャリアを左右することがあります。

エンジニア転職で資格が評価されにくいケース

自社開発企業やWeb系スタートアップを志望する場合

Web系やスタートアップは「どんなプロダクトを作れるか」を重視する傾向があります。資格があっても、それがReactやVueを使ったアプリ開発、クラウド環境でのデプロイ経験に結びついていなければ評価は限定的です。逆にGitHubのコードやポートフォリオがあれば、資格がなくても高評価につながります。実務で成果を出せることが、資格以上に大切にされるのです。

実務経験の長いエンジニアが転職する場合

実務経験が長いエンジニアにとっては、資格の有無より「何をしてきたか」「どんな成果を出したか」が圧倒的に重視されます。たとえば10年の開発経験があるプログラマーが、基本情報技術者試験を持っていても大きな強みにはなりません。むしろ最新技術へのキャッチアップ力やマネジメント経験の方が評価されるのが実情であり、経験者にとって資格は補足的な存在でしかありません。

希望職種と関連性の薄い資格を持っている場合

応募職種に直結しない資格は評価されにくいです。たとえばWebエンジニアを志望しているのに、ネットワーク系資格だけを持っている場合、その資格が役立つ場面は少なくなります。資格は「業務にどう活かせるか」が鍵となるため、方向性がズレているとプラスになりません。転職を有利に進めるなら、自分の目指す職種に直結する資格を戦略的に選ぶ必要があります。

エンジニア転職に有利な資格7選

数多くの資格がある中で、転職市場で特に有利に働く資格は限られています。資格を選ぶ際には「業務との関連性」「市場での認知度」「学習のしやすさ」といった観点が重要です。このセクションでは、国家資格からベンダー資格まで幅広く紹介し、それぞれがどのような場面で役立つのかを丁寧に解説します。単に資格名を知るだけでなく、取得するメリットや対象となるキャリア層まで理解することで、自分に合った学習プランを描けるでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT分野を志す人にとって最初の登竜門とも言える国家資格です。プログラミングやアルゴリズム、ネットワーク、データベース、セキュリティ、さらに経営戦略やプロジェクト管理まで幅広い基礎知識を網羅しています。特に未経験からエンジニアを目指す人にとって「一定の学習努力を継続できる」「体系的に知識を身につけている」と企業に示せる点が大きな魅力です。国家資格という信頼性も加わり、IT業界でのスタートダッシュに役立つ資格です。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位にあたる資格で、より実務的で応用力が求められる内容になっています。システム開発の上流工程に必要な要件定義や設計の知識に加え、情報セキュリティやマネジメント領域の理解も問われます。実際にプロジェクトリーダーやマネジメントを目指す中堅エンジニアにとって、昇進やキャリアアップを後押しする強力な資格です。また、資格取得を通じて「現場の実務経験を理論的に整理できる」点も評価され、転職市場でも高いアピール材料となります。

AWS認定資格

AWS認定資格は、Amazonが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services」に関するスキルを証明する資格群です。クラウドの導入が企業で急拡大する中、インフラエンジニアやクラウドエンジニアを目指す人にとって最も評価される資格の一つです。

特にAWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト認定はクラウド設計やアーキテクチャに関する知識を体系的に証明でき、即戦力としての評価が高まります。さらに上位資格を取得すれば、大規模システムの設計や運用を担うポジションにも挑戦できるため、キャリア形成に直結しうると言えるでしょう。

Microsoft Azure 認定資格

Microsoft Azure 認定資格は、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Azure」に関する知識を証明する資格です。日本国内では大手企業や官公庁を中心にAzureの導入実績が多く、需要は非常に高いと言えます。入門レベルの「Azure Fundamentals」を取得すれば、クラウドの基本概念やサービスを体系的に理解していることを証明できます。さらに「Azure Administrator」や「Azure Solutions Architect」など上位資格にステップアップすれば、実務での設計・運用・管理スキルを示せるため、クラウドエンジニアとしての市場価値を高められます。

Cisco Certified Network Associate

Cisco Certified Network Associateは、ネットワーク分野の基礎知識を証明する世界的に認知度の高い資格です。ルーティングやスイッチング、LAN・WAN構築、セキュリティ基礎まで、ネットワークに関する幅広い技術を学べます。特にネットワークエンジニアとしてのキャリアをスタートしたい人や、サーバーエンジニアからネットワーク領域にスキルを広げたい人にとってはおすすめの資格と言えるでしょう。インフラの根幹を理解している証明となり、未経験からの転職でも「即戦力候補」として評価されることが多い資格です。

LinuC(Linux技術者認定資格)

LinuCは、日本市場向けに設計されたLinux技術者認定資格で、サーバーやクラウド基盤で最も多く利用されているLinuxに関する知識を体系的に学べます。システム管理、ユーザー管理、ネットワーク設定、セキュリティ設定など、現場で必要となる具体的なスキルが問われるため、実務での活用度が非常に高い資格です。サーバーエンジニアやクラウドエンジニアを目指す人に特に人気があり、LinuCを取得していることで「インフラ環境を扱える」強力なアピールポイントになります。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家資格で、サイバー攻撃の増加やDX推進に伴い注目度が高まっている資格です。個人情報保護やリスク管理、セキュリティポリシー策定など、組織で必要とされる基礎的なセキュリティ知識を身につけられる点が特徴です。特に企業における情報システム部門やセキュリティ担当を目指す人にとって評価が高く、非エンジニア職からのキャリアチェンジにも有効です。IT全般の知識を持つ上でセキュリティリテラシーがあることを示せるため、幅広い業種で活かせる資格です。

エンジニア転職における資格の活かし方

資格は取得しただけでは十分に評価されず、それをどのようにアピールするかが重要になります。履歴書や職務経歴書に記載する際には、資格を取得した目的や実務との関連性を明確にすることで説得力が増します。また、面接の場では資格を通じて得た知識や経験を具体的に語れると効果的です。本章では、資格を単なる「肩書き」にせず、転職活動で強力なアピールポイントに変える方法を紹介します。

履歴書・職務経歴書での効果的なアピール方法を知る

資格はただ列挙するだけでは十分に伝わりません。採用担当者は「その資格が仕事にどう活かせるのか」を重視します。たとえば基本情報技術者試験を記載する際には、「基礎知識を習得し、システム開発に必要な理解を得ている」といった具体的な説明を添えると効果的です。またAWS認定資格なら「クラウド環境でのインフラ設計を学び、既存システム改善に応用可能」と記すことで、資格を実務と結びつけられます。

面接での具体的なエピソードを提示する

資格を活かすうえで最も重要なのは、面接で具体的に語れるかどうかです。資格取得の過程でどのように学習し、どんな知識を得て、それを業務や成果にどう繋げたのかを話せると説得力が増します。「資格勉強を通じてPythonでツールを作成し、業務効率化に成功した」などのエピソードを交えると、単なる資格保有者ではなくこれから継続的な学習を図れる人材、実践的なスキルを持つ人材として評価されます。

キャリアプランと関連付けて話す

資格は現在の能力を証明するだけでなく、将来のキャリアプランを示す材料にもなります。たとえばインフラエンジニアがクラウド資格を取得したなら、「将来的にクラウドアーキテクトを目指している」という意思を伝えることで、企業側も成長意欲を評価します。単に資格を取った事実を伝えるのではなく、「なぜこの資格を選び、将来どう活かしたいのか」を語ることが転職成功に繋がります。

資格だけでは不十分?実務経験やスキルとのバランスの取り方

資格は一定の知識を証明するものの、実務経験やスキルが伴わなければ採用側に十分な評価を得られません。実際に「資格は持っているが実務で活かせていない」というケースは珍しくなく、バランスをどう取るかが課題となります。重要なのは、資格取得をゴールとせず、それを活かして実務経験を積み、成果につなげることです。本章では、資格と経験をどのように組み合わせてキャリアを形成すべきかを考えていきます。

資格は基礎力、実務は応用力と捉える

資格は知識を体系的に習得した証明に過ぎず、実際の現場でどう活用するかが重要です。基本情報技術者試験でアルゴリズムを学んでも、実務でプログラムを組んだ経験がなければ即戦力にはなりません。逆に資格を持たなくても、実務で数多くのシステム開発を経験している人の方が評価されることもあります。資格を基礎力、実務を応用力と捉え、両方を揃えることで強力なキャリア形成が可能となります。

学習と実務をリンクさせる重要性を意識する

資格学習を単なる暗記で終わらせず、実務に直結させる工夫が求められます。たとえばAWS認定資格を学習する際、実際に無料枠を使ってクラウド環境を構築したり、小規模なアプリをデプロイしたりすると、知識が現場感覚に変わります。このように資格と実務をリンクさせることで、知識を実際の成果に変換でき、採用担当者に「即戦力」と認識されやすくなります。

資格偏重を避けて総合力を高める

資格を大量に保有しているものの、実務経験が乏しいと「勉強は得意だが実務で成果を出せるか不明」と評価されるリスクがあります。逆に実務だけに偏ると、基礎知識や体系的理解の欠如を指摘されるケースも職種や企業によっては起こり得ます。理想は「資格で理論を学び、実務で経験を積み、さらに成果を振り返り資格取得に活かす」というサイクルを回すことです。こうしたバランス感覚を持つ人材こそ、企業が長期的に評価するエンジニア像といえます。

よくある質問(FAQ)

Q1.未経験からエンジニアを目指すならどの資格がおすすめですか?
A1.基本情報技術者試験が第一歩として適しています。クラウド志望ならAWS認定資格の入門レベルも有効です。

Q2.資格だけで転職できますか?
A2.資格だけでは難しいです。学習意欲の証明にはなりますが、ポートフォリオや実務経験と組み合わせてこそ効果を発揮します。

Q3.Webエンジニア志望におすすめの資格は?
A3.必須ではありませんが、応用情報やクラウド資格を持っているとプラスに評価されます。

Q4.勉強時間はどれくらい必要ですか?
A4.基本情報は3〜6か月、AWS資格は2〜3か月程度。仕事をしながらでも取り組みやすい難易度です。

Q5.資格の更新は必要ですか?
A5.国家資格は更新不要ですが、AWSやCCNAなどのベンダー資格は数年ごとの更新が必要です。

まとめ

資格はエンジニア転職において「必須」ではありませんが、状況によっては非常に有効です。特に未経験やインフラ・クラウド領域では、資格が知識や学習意欲の証明として評価されやすくなります。ただし資格はゴールではなくスタートラインに過ぎません。資格で得た知識を実務や成果に結びつけること、そしてポートフォリオや経験とバランスよく組み合わせることが、転職成功への最短ルートです。

SES企業 還元率研究所
大手SIerやITスタートアップでエンジニアとして15年勤務し、現在はエンジニア及びIT業界専門のライターとして活動するフリーランスが運営。SESに関心がある・SESの仕事に悩んでいる方向けに、SESの仕事内容や還元率の裏側、転職のコツなどを紹介します。

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