【2025年版】都内のSES大手企業ランキング!売上高・平均年収・福利厚生を徹底比較
本記事では、都内に本社や拠点を構える大手SES企業を「売上高」「平均年収」「福利厚生」などの観点で独断と偏見でランキング形式にまとめました。あくまで筆者の調査と口コミ情報をもとに作成したものであり、正式な公的データに基づくものではありませんので、参考程度にご覧ください。
※大手企業…売上高100億円以上の企業とし、今回は調査を行なっております。
本記事について

まず、本記事のランキングがあくまで筆者の独自調査と主観に基づいている点を強調しておきます。各企業の売上高や平均年収、福利厚生の充実度などは、公開情報や転職サイト、SNS、企業HPなどを参考にしていますが、最新データと完全に一致する保証はありません。また、企業によって公表している数字が異なる場合や、事業年度の違いなども考慮しきれない部分があります。
あくまでこのランキングは、都内のSES大手企業を知りたい方に向けて、大まかな指標や特徴的な福利厚生や社内制度を知ってもらい、就職・転職の一つの目安として捉えてください。最終的には複数の情報源を調べたうえで判断することをおすすめいたします。
※また、今回紹介する企業はいずれもSES以外の事業も営んでいる企業になります。売上高や平均年収が必ずしもSES事業単独のものと一致しないケースもあるため、あらかじめご了承ください。
都内のSES企業 売上高ランキング

ここでは、売上高が大きい(=事業規模が大きい)と推定される都内のSES企業を挙げます。具体的な金額や順位は、あくまで2025年時点の推定値や過去数年の傾向をもとにしたものです。
※また、SES事業以外も営む企業が大半となっており、SES事業のみでの売上規模を指すものでない点はご注意ください。

第1位:DTS
- 推定売上高:約1,150億円
- 強みや特徴:金融・公共・製造・通信を中心に「業界別×領域別」のSI・BPOを展開。1157億円規模の売上を支えるのは、首都圏と大阪に置いた複数開発センターと専門子会社の連携によるワンストップ体制。コンサル〜保守まで一貫提供し、品質マネジメントやPCI-DSSなど国際規格取得を強みに安定受注を獲得している。

第2位:NSD
- 推定売上高:約1,000億円
- 強みや特徴:独立系SIとして金融・産業・社会基盤の3ドメインで10年以上首位級シェアを維持。売上速報を毎月IRで開示し透明性を担保するほか、社内「NSD College」で階層別・専門別に人財開発を実施。自社SaaSやITインフラ構築サービスも併営し、1013億円の安定収益を実現。

第3位:システナ
- 推定売上高:約770億円
- 強みや特徴:自動運転・車載、IoT/ロボット、Web・FinTech まで幅広い開発領域をカバー。ノーコードDXツール「Canbus.」など自社クラウドサービスを伸長させ、サブスクリプション収益を拡大中。ALLシステナ体制で企画〜運用を一気通貫支援し、770億円規模ながら高成長を継続。
第4位:NSW
- 推定売上高:約500億円
- 強みや特徴:エンタープライズSIと組込み・半導体設計を両輪に、デバイスからクラウドまでトータルで提供できる“Device-to-Cloud”モデルが差別化ポイント。都市型・郊外型データセンターを自社保有し、IoT&AIサービス「Toami」でデータ活用を支援するなど付加価値を高めている。
第5位:フォーカスシステムズ
- 推定売上高:400億円規模
- 強みや特徴:公共・防衛・金融向けの基幹システムとサイバーセキュリティを軸に、暗号・電子透かし・ビーコンなど独自プロダクトを保有。48年で最長47年の顧客取引実績があり、年間500PJを推進。幅広い業界で“テクノロジー×プロダクト×フィールド”の三位一体サービスを提供。
都内のSES企業 平均年収ランキング

売上高が大きいからといって、必ずしもエンジニアの年収が高いとは限りません。ここでは「エンジニア視点で見た場合の平均年収」が高めと言われる大手SES企業をピックアップし、独自ランキングを紹介します。

第1位:NSD
- 平均年収:約700万円
- 背景:金融・社会インフラ直請けが厚く粗利20%台。生産性を維持しつつ、利益を年功+成果配分に還元。技術研修も豊富で高単価案件へ継続投入できる構造が賃金を押し上げている模様。

第2位:SIGグループ
- 平均年収:約690万円
- 背景:数百名規模ながら営業利益率10%超を維持し、また資格手当も手厚く設定されていることから平均年収を底上げ。

第3位:鈴与シンワート
- 平均年収:約650万円
- 背景:鈴与グループ顧客網を背景に非常に高い利益率を維持。クラウド請負の粗利率も非常に高いことや、各種手当が給与にも反映されることで業界上位の賃金を実現。
第4位:NSW
- 平均年収:約620万円
- 背景:あらゆるフェーズの顧客の要望に対し、設計から導入まで一貫提供する高付加価値モデル。車載・産業IoTの高単価案件が増えている他、各種手当が豊富となっており平均年収600万円超を維持。
第5位:DTS
- 平均年収:約610万円
- 背景:粗利率は約20%。業績連動の賞与やPM手当が厚いほか、等級別のモデル年収を高頻度で改訂。20代後半で500万円台・管理職で1000万円超が狙える報酬体系となっている。
都内の SES企業 福利厚生ランキング

続いて、福利厚生にフォーカスしてランキングを見てみましょう。ここでは健康保険や年金以外に、独自に提供される制度(資格取得支援、家賃補助、社内イベントなど)を考慮し、エンジニアからの評価が高い企業をピックアップします。

第1位:S k y
- 評価ポイント:出産祝金は第1子30万円・第2子50万円・第3子以降100万円と業界最高水準。プラチナくるみん取得、有休取得奨励日など働きやすさ施策も多数。

第2位:テクノプロ
- 評価ポイント:借上げ社宅・単身赴任手当(月8万円)・帰省旅費を完備し全国転勤時の生活コストを大幅補助。引越費用全額負担や赴任一時金制度もあり、家計負担が少ない。

第3位:アウトソーシングテクノロジー
- 評価ポイント:借上げ社宅制度、引越費用全額負担、家族・赴任・帰省手当と“暮らし支援”が厚い。残業は1分単位で全額支給し、単身赴任者には月5万円の手当をプラスするなど金銭補助が充実。
第4位:AKKODiSコンサルティング
- 評価ポイント:年休124日+有休取得率86%。結婚5日・妊活5日・ドナー休暇などライフイベント特別有給が豊富。子ども小学校入学まで時短可、全国保養所とテーマパーク優待も揃いファミリー層に手厚い。
第5位:NSD
- 評価ポイント:190種対象の資格褒賞金、従業員持株会20%奨励金、GLTD保険など金融系らしい手厚い保障が特色。小6までの時短勤務や子ども手当で育児支援も万全、月次業績公開で透明性の高い経営を実践。
大手SES企業と中堅・中小SES企業の違い

上記のように大手SES企業には、売上規模が大きい・福利厚生が整っている・案件の多様性が豊かなどのメリットがあります。しかし、それが必ずしもエンジニアにとってベストとは限りません。中堅・中小SES企業にも独自の強みが存在するため、ここではメリット・デメリットを比較してみます。
大手SES企業のメリット・デメリット
メリット
- 安定性:大手グループ企業や長年の顧客基盤があり、不況時でも倒産リスクが低い
- 案件の豊富さ:多彩なクライアント・プロジェクトを抱えており、スキルや希望に合ったものを見つけやすい
- 福利厚生が充実:大手企業に準じた手厚い保険や補助制度があることが多い
デメリット
- 官僚的な社風や硬直的な評価制度:昇給や昇進に時間がかかったり、意思決定が遅い
- 大規模プロジェクトが多く、歯車になりがち:一人ひとりの裁量が小さい場合がある
- ベンチャー的なチャレンジが少ない:最新技術を積極的に試す文化が薄い可能性
中堅・中小SES企業のメリット・デメリット
メリット
- 柔軟性:社内ルールやプロジェクト選択が比較的フレキシブルで、エンジニアの意見を汲んでくれやすい
- 急成長のチャンス:売上や業績が右肩上がりで、スキルの高いエンジニアがリーダーや役職につきやすい
- 開発スタイルが多様:大手が敬遠する小規模案件や先端領域などに積極参画するケースが多い
デメリット
- 経営基盤の弱さ:不況時やクライアント切れの影響を受けやすく、給与や案件が不安定になるリスク
- 福利厚生の脆弱さ:大手と比べて退職金や住宅手当、教育支援などが少ない場合が多い
- 営業力に差がある:案件確保が強い企業もあれば、営業力不足でエンジニアが望まない案件に固定されることも
大手SES企業に向いている人・向いていない人

向いている人
1.安定志向が強いエンジニア
- 大手企業としての資本力や取引先の安定度が高く、リストラリスクが低い
- 福利厚生も充実しており、長期的に腰を据えて働きたい人に向いている
2.大型プロジェクトに関わりたい人
- 金融、通信、公共といった大規模案件が多いのが大手SES企業の特徴
- 数百人規模のプロジェクトで一部を担当し、マネジメントや調整スキルを磨きたいならチャンスがある
3.整った制度や研修を活用したい人
- 大手は新人研修、資格取得補助などが制度化されており、初級〜中級エンジニアのキャリアアップをサポートする仕組みが整備されている
向いていない人
1.ベンチャー的なスピード感や裁量を求める人
- 大手は意思決定が遅く、ひとりあたりの裁量が小さいことが多い
- 最新技術や小規模案件での自由度を望むなら中堅・中小のほうが合う
2.自分のペースで案件を選びたい人
- 大手は案件数は豊富だが、組織規模が大きいため配属の調整も煩雑。本人の希望よりも組織都合が優先される場合がある
3.早い昇格や高額報酬を短期間で得たい人
- 給与テーブルが大手ゆえに安定している反面、抜きん出て高収入を得るには時間がかかる可能性が高い
- すぐに結果を出して昇給したい人は、成果主義の中堅・中小企業が向いている可能性あり
まとめ

【2025年版】都内のSES大手企業ランキングでは、売上高・平均年収・福利厚生といった視点で企業を比較しました。大手は案件数や資金力、福利厚生が充実している一方、柔軟性やスピード感に欠ける場合があり、配属先選択が組織都合になることもあるとご説明しました。安定した環境で働きたい人にはメリットが大きいものの、最新技術や自由度を求めるなら中堅・中小SES企業も視野に入れることがおすすめと思われます。
またランキングはあくまで参考資料なので、最終的には自分のキャリア目標や働き方に合う企業を総合的に判断し、ぜひSES企業への就職・転職を目指してみてください。