【徹底解説】プログラマーの年収が高い企業TOP10!

「プログラマー=高年収」というイメージは年々強まっています。しかし、すべてのプログラマーが高収入を得ているわけではありません。実際には、働く企業や技術レベル、役職によって年収には大きな差があります。本記事では、プログラマーの仕事内容や平均年収の解説に加えて、2025年最新版の高年収企業TOP10を紹介。高収入を実現するための戦略についても徹底解説します。
プログラマーってそもそもどんな仕事?

※未経験の方に向けた内容です。現職エンジニアの方は読み飛ばしても問題ありません。
プログラマーとは、アプリやWebサービス、業務システムなどを動かすためのコード(命令文)を書く職業です。システムエンジニアが設計した仕様書をもとに、実際の動作を実現する“作り手”としての役割を担います。
代表的な業務は、プログラミング言語(Java, Python, JavaScriptなど)を使ったコーディング、動作テスト、バグ修正、仕様変更対応など。企業によっては設計や要件定義といった上流工程も一部担当するケースもあります。
プログラマーの平均年収ってどの程度?

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2024年)」によると、プログラマーの平均年収はおよそ520万円(男性:540万円、女性:470万円)となっています。ただし、この数値は全国平均であり、都市部の大手企業やスタートアップ、外資系企業では600〜800万円以上を得ているケースも少なくありません。
年齢別では20代後半で約400〜500万円、30代後半で600万円超、40代以上で700万円を超えることもあります。経験年数やスキルセット、所属企業の業種・規模により、年収の伸び方には大きな差が出るのが現状です。
プログラマーの高年収企業ランキングTOP10

ここからは実際のプログラマーの高年収企業を紹介していきます。有価証券報告書・各社採用ページの情報をもとにした、プログラマーの平均年収が高い企業TOP10(2025年版)です。企業紹介については、給与だけでなく働き方やカルチャー、エンジニアとしての成長機会まで幅広く考慮して構成しています。
※なお下記年収はプログラマー職を中心とした推定値となっており、各種公開情報や転職支援サービスのデータをもとに再構成しています。
※あくまでランキングは参考であり、実態の順位とは一致しないケースもある点のみご了承ください。

第1位:野村総合研究所(NRI)(平均年収:約1,220万円)
日本を代表するコンサルティングファーム兼SIer。給与水準の高さはもちろんのこと、プログラマーであっても要件定義や提案工程に関わる機会が多く、上流工程志向の人には最適な環境。新人研修から中堅以降のリスキリングまで教育制度も整備されており、開発業務を通して市場価値を高めやすい企業です。

第2位:アクセンチュア(平均年収:約1,150万円)
世界120ヵ国以上で展開するグローバルITコンサル。技術力だけでなく、論理的思考力やクライアント対応力が求められるため、単なるコーディング職ではなく”課題解決型エンジニア”としての成長が可能。英語を使う機会も多く、グローバルプロジェクトで実績を積めば年収も青天井です。

第3位:三菱UFJインフォメーションテクノロジー(平均年収:約1,000万円)
メガバンク三菱UFJグループのIT中核会社。Fintech分野の基幹システムを担うため、高いセキュリティと堅牢性を前提とした開発スキルが身につきます。大規模プロジェクトが中心で、開発フローやチームマネジメント経験が得られるため、マネジメント志向のプログラマーにもおすすめ。
第4位:日本オラクル(平均年収:約970万円)
世界的なデータベースベンダー。クラウドプラットフォーム(Oracle Cloud Infrastructure)への注力も加速しており、プログラマーにも高度なアーキテクチャ知識が求められます。外資系らしく成果に応じた報酬制度が明確で、即戦力エンジニアであれば短期間での昇給も可能。
第5位:楽天グループ(平均年収:約950万円)
モバイル事業・EC・Fintechなど多様なプロダクト群を抱える大手IT企業。技術的チャレンジが多く、社内は英語公用語でグローバルな開発体制が特徴です。CI/CD、クラウドインフラ、DevOpsなどのスキルが日常的に使われており、先進技術の吸収に貪欲な人に向いています。
第6位:LINEヤフー(旧ヤフー)(平均年収:約920万円)
メッセンジャーSNS、ニュース、検索、広告、Fintechなど多岐にわたる領域でプロダクト開発を行うテック企業。モダンな技術をいち早く導入しており、アジャイル開発文化も根付いています。フルリモート・フレックス制度の充実など、柔軟な働き方も高評価の理由。
第7位:サイバーエージェント(平均年収:約890万円)
メディア事業・ゲーム開発を中心に成長を続けるエンタメ系IT企業。若手でも成果次第で昇給・昇格が可能な実力主義文化が根付いており、20代後半で年収1,000万円を超える社員も。開発現場は自由度が高く、テックカンファレンス参加や技術広報も盛ん。
第8位:ソフトバンク(平均年収:約860万円)
通信キャリア事業を基盤に、AI・IoT・ロボティクスなどの先端領域へ積極展開。システム開発部門では、大規模インフラ運用からAIモデル構築、データ分析基盤の整備まで幅広い業務を担当。評価制度は明確で、エンジニアとしての専門性を磨けば年収アップにつながりやすい。
第9位:富士通(平均年収:約840万円)
国内最大級のITベンダー。官公庁・医療・製造・教育など公共性の高い分野で安定したプロジェクト基盤を持ち、ミッションクリティカルな開発に関われる点が魅力。近年はクラウドネイティブやローコード開発の領域にも力を入れており、老舗ながら技術革新にも積極的です。
第10位:日本IBM(平均年収:約830万円)
グローバルに展開するテクノロジー企業。クラウド、AI、コンサルティング領域において先進的な取り組みを行っており、日本法人においてもグローバル水準の開発環境が整っています。成果主義が強いため、若手でもスキルと実績次第で高収入を狙うことが可能。グローバルプロジェクトに関われるチャンスも多く、英語力や多国籍なチームとの協働経験がキャリア形成に直結します。福利厚生や研修制度も充実しており、技術力を高めながら安定した環境で成長できる点が魅力です。
プログラマーの年収が高い企業 / 低い企業の特徴

プログラマーとして働くうえで、同じような業務内容に見えても、企業によって年収には大きな差が出ます。その背景には、ビジネスモデルの違いや評価制度、求められるスキルのレベル、マネジメント体制の違いなど、さまざまな要因があります。ここでは、年収が高くなりやすい企業と、そうでない企業の典型的な特徴を比較し、どんな職場環境が自分にとって理想かを見極めるための視点を提供します。
高年収企業の特徴
高年収を実現している企業には、収益性の高いプロダクトを持っていたり、エンジニアが直接ビジネスに貢献できるような構造が整っていたりします。こうした企業では、技術者が単なる“作業者”ではなく、価値創出の中心として評価される傾向があります。
- 利益率が高い自社プロダクトを保有している(例:キーエンス、オラクル)
- 成果主義的な評価設計がなされ、優秀人材に厚待遇(例:NRI、アクセンチュア)
- 外資系・英語使用環境で人材そのものの市場価値が高まりやすい(例:オラクル、楽天)
- 技術水準が高く、フルスタック人材が評価されやすい
低年収企業の特徴
一方で、低年収にとどまりやすい企業には、構造的な問題や人材投資への関心の低さが見受けられます。特に多重下請け構造や不透明な評価制度があると、エンジニアの貢献が正当に評価されず、給与に反映されない状況が生まれやすいのです。
- 裁量や技術選定の余地がない
- 残業が多い割に残業代が出ない or 基本給が低い
- キャリア支援やスキルアップ制度が整っていない
- 多重下請け構造の末端となっている
年収を上げるにはどうしたらいい?高年収企業に就職するには?

高年収プログラマーになるために必要なのは、単に技術力を磨くだけではありません。市場の流れを読む視野、企業の構造を理解する洞察力、そして自分の価値を的確に発信する力が求められます。以下のステップをもとに、より戦略的なキャリア形成を目指しましょう。
成長市場・業界を選ぶ
AI・ビッグデータ・クラウド・セキュリティ・Fintechなど、近年需要が急増している領域は、年収相場が高くなりやすいです。業界全体が伸びていれば、スキルに対する対価も上がるため、自身の専門性と業界動向をマッチさせることが重要です。
アウトプットを可視化する
ポートフォリオサイトの整備、GitHubへの継続的なコミット、QiitaやZennなどでの技術記事投稿などは、スキルの証明だけでなく企業からのスカウトにもつながります。採用担当は“成果が可視化されている人”を高く評価します。
情報収集と企業リサーチを怠らない
求人票の給与や福利厚生の記載だけで判断せず、口コミサイトやnote記事、社員インタビューなどから“実際の働き方”を把握しましょう。OB・OG訪問を活用するのもおすすめです。
転職エージェントや専門サイトを活用する
年収800万円以上の求人の多くは非公開案件です。IT業界専門の転職エージェントを活用することで、自分に合った年収条件の企業と効率よく出会うことが可能です。職務経歴書の添削や面接対策をしてもらえる点もメリットです。
マネジメント or スペシャリストの道を意識する
高年収を目指す上で、いずれかの方向性に特化することが求められます。マネジメントならプロジェクトリーダーやエンジニアリングマネージャー、スペシャリストならアーキテクトやSRE、AIエンジニアなどが代表例です。
20代からこれらの要素を意識して行動すれば、年収1,000万円も射程圏内に入ってきます。高年収の企業に入るには、単なる「技術力」だけでなく「考え方」「戦略」「環境選び」も重要です。
まとめ

プログラマーの年収は「企業選び」「技術力」「キャリア戦略」で大きく変わります。本記事で紹介した高年収企業は、スキルと成果が正当に評価される職場ばかりです。
ただし、年収の高さだけを重視するのではなく、働きやすさや成長性、自分の価値観に合った企業を選ぶことが、結果的に長期的な年収アップにもつながります。
情報を味方につけ、主体的にキャリアを選び取ることで、あなたも“高年収プログラマー”への道を切り拓くことができるはずです。