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株式会社セイルの評判は?実際のクチコミから年収や社風を徹底調査

株式会社セイルは、エンジニアによるエンジニアのための会社を掲げ、SES(システムエンジニアリングサービス)や受託開発、自社サービス開発を手がける企業です。SNSやクチコミサイトでは「働きやすい」「エンジニアファースト」といったポジティブな声がある一方、SES企業において、クチコミと実態の乖離がないかの確認や調査は必須。本記事では、実際の評判をもとに年収や福利厚生、社風を詳しく調査し、セイルの魅力や課題を整理していきます。

目次

株式会社セイルとは?会社概要

まずは、セイルという企業がどのような背景・事業内容を持っているのか押さえておきましょう。公式サイトや求人情報、SNSのクチコミなどを総合すると、同社の設立経緯や事業領域に特徴があることがうかがえます。

企業概要・事業内容

セイルは、2015年10月1日に設立された企業で、エンジニア出身の代表が「エンジニアによるエンジニアのための会社」を掲げて創業しました。主に以下の事業領域を展開しています。

SES(システムエンジニアリングサービス)事業

  • エンジニアがクライアント先にて開発・運用・保守などを行います。案件選択制度を導入しており、エンジニアが自ら希望する案件に参画できる仕組みが特徴です。

Webアプリケーション受託開発

  • Java,PHP,JavaScript等での開発を得意としているとの記載があるものの、 幅広い言語でクライアントのご要望を実現化する受託開発を行なっているようです。

自社サービス開発

  • 自社サービス開発の事業強化も目下図られており、第一弾として、IT系企業向けに事務、経理の人件費をなるべくゼロにすることを課題とした人事基幹システムを開発したとのことです。

組織規模と特徴

続いて、セイルの規模や社風について見てみましょう。公式には公表されていない数字も多いため、クチコミ情報から推察される範囲になります。

  • 社員数
    従業員数は60名前後と言われており、SES業界の中では比較的小~中規模の企業といえそうです。
  • 社風
    「エンジニアファースト」を掲げ、エンジニアが主体的にキャリアを築ける環境を整えています。案件選択制度や月1回のランチミーティングなど、エンジニアの意見を尊重する文化が根付いています

企業理念やビジョン

セイルは、「みんなの「やりたい」を実現するため前向きな姿勢で最大限の努力をする」をミッションに掲げ、エンジニアが働きやすい環境を作ることを目標としています。エンジニアが自ら案件を選択し、キャリアを築ける仕組みを整えることで、エンジニアの満足度向上を図っています。

社員のクチコミ

本章では、株式会社セイルの社員や元社員によるクチコミを紹介します。なお、これらのクチコミはインターネット上のクチコミサイトやSNS、転職サイトに投稿された個人の感想に基づきますので、あくまで参考情報としてお読みください。

クチコミの事例

セイルを肯定的に評価するクチコミには、「エンジニアファーストな環境」「案件選択の自由度が高い」といった点が挙げられています。具体的な意見は以下のとおりです。

エンジニアファーストな環境

  •  「営業のフォローが手厚く、エンジニアの希望を尊重し案件を探してくれる」
  • 「社内メンバーの風通しがよく、エンジニア困ったことや相談に対して積極的に対応してくれる」

案件選択の自由度が高い

  •  「自分のスキルや希望に合わせて案件を選べるため、キャリア形成がしやすい」
  • 「新しい技術やプロジェクトに挑戦する機会を提供してくれたことで、スキルセットが広がった」

働きやすい労働環境

  • 「リモートワームを週2~3回は取り入れられ、柔軟な働き方ができる」
  • 「残業時間が月10時間程度となっており、ワークライフバランスが取れている」

クチコミはどの程度信頼して良い?

前提として、クチコミのチェックは現場エンジニアのリアルなコメントであり、その企業での働き方や実態を知る上では非常に有力な情報源です。ただし、あくまで”エンジニア個人の感想”に留まるため、「制度が実態とかけ離れた運用がされていないか?」「ネガティブなクチコミにはどんなものがあるか?」も必ずチェックしておきましょう。下記はよくあるSES企業におけるクチコミと実態の乖離の事例です。

下記はよくあるSES企業におけるクチコミと実態の乖離の事例です。

  • クチコミには「のびのび働ける」と書いてあったが、案件によって環境は異なるため、いざ入社し配属された企業はハードな現場だった。
  • 「還元率70%以上」と書いてあったが、クチコミの記入者は経験豊富なエンジニアで、ほぼ未経験の自分は50%からのスタートだった。
  • 「スキルの学習支援制度が魅力」と書いてあったが、あくまで過去の制度であり現在は運用されていなかった。

このように、クチコミは回答者の状況や回答時期に応じて内容が変わるケースも多くあるため、あくまで参考程度に留め、特に気になる情報は情報は採用サイトや実際に企業への質問を通して確認をしていきましょう。

年収・給与体系は?エンジニアの還元率は?

SES企業で働くうえで、年収や給与体系は最も気になるポイントの一つといえます。セイルの場合も、「還元率が高い」という評価と「実際はそうでもない」という評価が混在しているのが興味深いところです。

基本給+各種手当の仕組み

株式会社セイルの給与形態について、クチコミや採用情報をもとにすると、基本給にプラスして各種手当やインセンティブを支給する形式を採用しているとされます。

  • 基本給
    経験やスキルに応じて設定されるが前給保証ありとのこと。還元率については後述の計算式で決定がなされる。
  • その他手当・待遇
    昇給随時や賞与年1回、交通費(上限月3万円)、在宅勤務手当(上限4,000円/月)、資格取得支援制度(試験代負担、書籍代3,000円まで補助)などがあります。

還元率の実態

株式会社セイルでは、「利益還元型報酬制度」を導入しており、エンジニアの売上に対して平均85%を還元していると明記されています(公式採用ページより)。これは、業界平均の60~70%を大きく上回る水準であり、「エンジニアファースト」を体現する仕組みの一つといえます。

ただし、この還元率は「実稼働時間に応じた月単価」から営業・管理費などを除いた残額をもとに計算されている可能性があるため、必ず企業へ確認しておきたいポイントです。また、未経験者や研修期間中など、すべての人が一律に高還元を受けられるわけではないため、具体的な給与額や評価基準については選考時に確認しておくのが安心です。

昇給と評価制度

セイルの昇給制度は「成果・成長に応じて随時昇給」とされており、年1回の定期昇給ではなく、業績やスキルの成長があればタイミングを問わず評価される仕組みです。

評価についても、月1回のランチミーティングで上長との面談があるなど、定期的なフィードバックの機会が設けられています。明確な等級制度や査定指標などは現状公表されていませんが、評価と報酬が比較的連動しやすい環境といえそうです。

福利厚生・労働環境は?

エンジニアが安心して働けるためには、給与面だけでなく福利厚生や職場の環境も重要なポイントです。セイルの制度について整理してみましょう。

各種保険・休暇制度

  • 社会保険完備
    健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険すべて対応。
  • 有給休暇
    法定通り付与。クライアント先にもよるが、比較的取得しやすいとのクチコミあり。
  • 特別休暇制度
    結婚・忌引など、ライフイベントに応じた特別休暇も整備されています。
  • 育児・介護支援
    在宅勤務の活用や柔軟な勤務時間の調整が可能とされており、家庭と両立しやすい環境です。

残業や休日出勤の扱い

セイルはSES企業の中でも特に「働きやすさ」に配慮しており、平均残業時間は月4時間以下(公式サイトより)。残業の少なさはエンジニアからも好意的に評価されており、案件選定の段階で労働条件も加味して配属先を決めていることが理由とされています。

社内イベント・研修

  • 月1回のランチMTG
    配属中のエンジニアも含め、上長や営業担当と月に1度の面談機会を設け、キャリア相談やフォローアップを実施。
  • 技術勉強会・LT会
    社内勉強会やナレッジ共有の文化があり、SlackやNotionでの情報発信も活発のようです。

株式会社セイルで働くのが向いている人・向いていない人

最後に、これまで紹介してきたクチコミや企業情報をもとに、セイルに向いているエンジニアと、そうでないエンジニアの特徴を整理します。

向いている人

主体的にキャリアを築きたい人

  • セイルではエンジニア本人が案件選択の権限を持っており、自分の希望を軸にキャリアパスを設計できます。営業との連携も密で、キャリアに積極的な人には理想的な環境です。

報酬に対する納得感を重視する人

  • 業界最高水準の還元率(85%)を公表しており、成果が収入に直結するシンプルな報酬体系が特徴。努力やスキルが給与で正当に評価されたい方には魅力的です。

柔軟な働き方を求める人

  • リモート率85%、平均残業4時間という働きやすい制度が整っているため、ライフスタイルと両立したい方、地方在住の方にもおすすめです。

向いていない人

一つの技術や製品を深く極めたい人

  • SESという働き方上、配属先や案件が変わることが多いため、特定のプロダクトや技術を深掘りし続けるには向いていません。自社開発志向の強い方には物足りなさを感じる可能性があります。

受動的なスタンスで働きたい人

  • セイルは「自走するエンジニア」を評価する文化であり、案件選定や学習も自分から動く姿勢が求められます。指示待ち型で動きたい方にはミスマッチとなる可能性があります。

安定第一で、変化の少ない環境を求める人

  • セイルはまだ成長フェーズにある企業であり、制度整備や組織づくりも進行中です。成熟した大企業のような安定感を求める方にはやや不安定に映るかもしれません。

まとめ

株式会社セイルは、SESを中心に受託開発やコンサルなど多角的に事業を展開しており、若手エンジニアの活躍やコミュニケーションの活発さを強みにしているという印象があります。

SES企業に共通して言えることですが、変化や多様な技術を楽しみながら、自分のキャリアを主体的に築いていきたいエンジニアには向いている一方で、一つの技術を深堀りしたい人や安定を最優先する人にとっては合わない可能性があります。入社前には、待遇や評価制度をしっかり確認しつつ、自分の希望する働き方とマッチしているかを見極めることが重要です。

SES企業 還元率研究所
大手SIerやITスタートアップでエンジニアとして15年勤務し、現在はエンジニア及びIT業界専門のライターとして活動するフリーランスが運営。SESに関心がある・SESの仕事に悩んでいる方向けに、SESの仕事内容や還元率の裏側、転職のコツなどを紹介します。

おすすめ高還元率SES企業TOP3(東京都版)

東京都千代田区に本社を置く、情報システム構築に関わる業務全般に携わるSES企業です。

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また、運用保守・テスト案件を禁止しているので、コードを書いて成長したい方には特におすすめです。報酬・労働環境・成長性どれをとってもエンジニアにとって優良なSES企業ですね。本記事で紹介している高還元率SES企業111社の中でも老舗なので安心感もあります。

東京都中央区に本社を置く、ソフトウェア開発、アプリ開発、インフラ構築のSES企業です。

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1位のSazeと比べると還元率は圧倒的に劣りますが、エンジニアファーストの制度は十分に魅力的なため2位としました。

東京都渋谷区に本社を置く、システムエンジニアリングサービス・ITシステム販売代理店事業を展開しているSES企業です。

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自身の頑張りを正しく評価してほしいエンジニアにおすすめの会社ですね。

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