「残業もないし、人間関係も良い。でも、このままでいいのか不安」「給料はそこそこだけど、技術力が伸びている気がしない」
もしあなたが今、職場に対してこんな違和感を持っているなら、それは「ゆるブラック企業」に足を踏み入れている危険なサインかもしれません。
近年、働き方改革やコンプライアンスの強化により、長時間労働などの「明らかなブラック企業」は減少しつつあります。 その代わりに台頭してきたのが、「居心地は最高だが、市場価値が全く上がらない」という、真綿で首を締めるような環境です。
本記事では、エンジニアのキャリア相談を数多く受けるプロの視点から、「ゆるブラック企業の6つの特徴」と、そこから抜け出し「市場価値を高めるための生存戦略」を徹底解説します。
(自分の適正年収が気になる方は、[SES企業の平均年収はいくら?平均より自分が低い場合はどうすればいい?]もあわせてご覧ください。)
はじめに:「ゆるブラック企業」とは何か?

「ゆるブラック企業」とは、労働環境はホワイト(残業が少ない、有給が取れる)だが、仕事のやりがいや成長機会が著しく乏しい企業のことです。
一見すると理想的な職場に見えます。しかし、エンジニアにとって最も恐ろしいのは、「年齢に見合ったスキル経験が積めないこと」です。 30 代、40 代になって会社が傾いた時、転職市場に出てみたら「市場価値ゼロ」と判定される。これが、ゆるブラック企業がもたらす最大の悲劇です。
社内SE・情報システムに特化した転職サービス
IT業界内でも珍しい社内SEに絞った求人ラインナップが最大の強みとなっています。受託開発やSESではなく、事業会社に直接所属する求人が豊富であり、その他の転職サービスでは見られない求人も多く有しています。
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多くのエンジニアが転職相談しており、転職実績が豊富であることも安心できるポイントです。
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キャリアアドバイザーはIT業界出身
現場理解の深いIT業界出身のキャリアアドバイザーが多数在籍し、現実的なキャリアパスを一緒に考えてくれる点も特徴の一つと言えます。
※1…事業会社とは?
事業会社とは、自社でサービスや製品を企画・開発・販売し、その事業活動を通じて利益を生み出す企業のことを指します。
なぜ今、ゆるブラック企業が増えているのか?(4 つの背景)

1. 働き方改革の副作用: 「残業=悪」という風潮により、若手が没頭して働く機会さえ奪われている。
2. コンプライアンス意識の高まり: パワハラを恐れるあまり、上司が部下に厳しいフィードバックや高難易度の仕事を任せられなくなっている。
3. 若手のキャリア観の変化: 「定時退社で副業したい」という層が増え、成長を求める層がマイノリティになっている。
4. 辞められたくない企業心理: 人手不足のため、若手に負荷をかけず「辞めさせないこと」が最優先になっている。
あなたの会社は大丈夫?ゆるブラック企業の「ヤバい特徴」6 選

特徴①:市場価値が上がらない(若手に裁量がない)
「現場リーダーを任されるのは入社 5〜6 年目から」「インフラも触りたいけど、分業が進みすぎていて無理」
成長企業であれば、入社 2〜3 年目で 5 名程度のチームリーダーを任されることは珍しくありません。「まだ早い」と言われて挑戦させてもらえない環境は、あなたの成長スピードを意図的に遅らせています。
特徴②:年功序列で、成果を出しても給料が上がらない
「最高評価を取ったのに、昇給は月 5,000 円だけ」 「どれだけ技術を磨いても、新卒入社枠の給与テーブルから出られない」
頑張っても報われない人事制度は、モチベーションを削ぎ落とします。特に、 30 代になっても年収 400 万円台で頭打ちになるような企業は危険信号です。
特徴③:組織の新陳代謝が悪く、ポストが空かない
「課長の席が埋まっていて、昇進の目処が立たない」 「働かないおじさん社員が高給をもらっている」
上が詰まっている組織では、若手はいつまでも「下っ端仕事」をさせられます。実力主義ではなく、社内政治や年次で評価が決まる環境です。
特徴④:優秀な人から順番に辞めていく
「尊敬できる先輩が次々と辞めていく」 「残っているのは、現状維持で満足している人ばかり」
優秀な人は、その環境の「限界」にいち早く気づきます。もし、あなたの周りから「できる人」がいなくなっているなら、あなたも脱出の準備をすべきサインです。
特徴⑤:業務外で勉強する人が皆無(ぬるま湯)
「土日に技術書を読んだ話をしたら、変な目で見られた」 「新しい技術を提案しても『リスクがあるから』と却下される」
エンジニアとして生き残るには、継続的な学習が不可欠です。周りが勉強しない環境に長くいると、自分自身の基準も下がり、いつの間にか「勉強しないエンジニア」になってしまいます。
特徴⑥:人間関係が良すぎて「厳しいフィードバック」がない
「みんな仲良しで、誰も嫌なことを言わない」 これは一見良いことですが、成長の観点からはマイナスです。 コードレビューで指摘がない、設計ミスをスルーされる。これではスキルは伸びません。「心理的安全性」と「ぬるま湯」は違います。
【脱出事例】「ゆるブラック」から抜け出したエンジニアたち

事例 1:リーダーになるのに 8 年待ちと言われた 26 歳
• 状況: 大手 SIer 子会社。開発経験 4 年あるが、リーダーになれるのは年功序列で 30 歳過ぎから。
• アクション: 「2 年以内にリーダー経験を積ませてくれる」中堅 SIer へ転職。
• 結果: 年収は維持したまま、入社 1 年でサブリーダーに昇格。市場価値が大幅に向上。
事例 2 :年収 430 万・運用保守のみ。市場価値とのズレに気づいた 30 歳
• 状況: ネットワークエンジニア。残業ほぼなし、年収 430 万。ただし業務はルーチンワークのみ。
• 危機感: 「このまま 40 代になったら、運用保守しかできないおじさんになる」
• アクション: クラウド(AWS)構築案件を持つ企業へ転職。一時的に年収は 400 万に下がったが、設計構築の経験を積み、1 年後に 500 万へ昇給。
(このようなキャリアチェンジの方法は、[【ロードマップ解説】SES企業からのキャリアパスを徹底解説!キャリアアップのために何をするべき?]で詳しく解説しています。)
まとめ:今の「居心地」と将来の「市場価値」、どちらを取るか?

「今の職場は楽だし、人間関係もいいから辞めるのはもったいない」 その気持ちは痛いほど分かります。今の時代、ホワイトな環境は貴重です。
しかし、もしあなたが「20代・30代」なら、その環境は「キャリアの墓場」になる可能性があります。 「いつでも転職できる実力」をつけた上で、あえて今の会社に残るならOKです。 一方で、「今の会社にしがみつくしかない」状態になるのは避けるべきです。
自分の市場価値に不安を感じたら、まずは「客観的なデータ」を知ることから始めましょう。 SES企業還元研究所の[無料キャリア相談では、「今の環境で得られるもの」と「失っているもの」を分析し、あなたの市場価値を高めるための戦略をご提案します。






