「SESはやめとけ」は本当か?15年の現場で見た闇と5つの真実

「SES やめとけ」「SES 闇」「人生詰む」——。

ネットやSNSでSES(システムエンジニアリングサービス)について検索すると、背筋が凍るようなネガティブな言葉が並びます。これからIT業界を目指す方や、現在SESで働いていて将来に不安を感じている方にとって、こうした情報は非常にショッキングでしょう。

こんにちは。大手SIerやITスタートアップでエンジニアとして15年勤務し、現在はIT業界専門のライターとして活動しているフリーランスです。

これまで数え切れないほどのSESエンジニアと同じ現場で机を並べてきた私の視点から言わせてもらうと、SNSに溢れる「SESは終わっている」という極論には強い違和感があります。それらは半分本当ですが、半分は嘘です。

今回は、再生数やバズ目的で作られた極端な意見ではなく、IT業界のど真ん中で長年現場を見てきたからこそ語れる「SESのリアル」をフラットにお伝えします。

目次

なぜSNSには「SESはやめとけ」という言葉が溢れるのか?

結論から言うと、「SESは終わっている」「自社開発やフリーランスこそ勝ち組」と断言した方が、SNSでクリックされやすく拡散される(バズる)からです。

事実、日本のIT業界のシステム開発は、膨大な数のSESエンジニアによって支えられています。もしSESという働き方が完全に「終わっている」のであれば、日本のITインフラはとっくに崩壊しています。

では、なぜここまで誤解が広がるのでしょうか。それは、SESが本来「準委任契約」という単なる契約形態の一つであるにもかかわらず、ネット上では「下請けIT企業やそこに所属するエンジニアの過酷な労働環境」を指すネットスラングのように歪んで使われているからです。

SES自体が悪なのではなく、「エンジニアを現場に放り込めば利益が出る」という構造を悪用し、エンジニアのキャリアを無視する一部のブラック企業が存在することが問題の根幹なのです。

※ネット上の噂だけでなく、実際に現場で働いた先輩たちが何に苦労し、どう乗り越えたのか、リアルな体験談をまとめました。

SESの「悪い噂」は本当か?現場のリアルを徹底検証

では、SNSでよく言われる「SESの闇」はどこまで真実なのでしょうか。私の15年の現場経験をもとに検証します。

噂1:スキルが身につかない案件に放置される?

【結論:事実として存在する】

運用監視、コールセンターのオペレーター、PCのキッティング(初期設定)など、開発スキルが身につきにくい案件にアサインされるケースは実際にあります。ただし、これは必ずしも「悪」とは言い切れません。スキルアップより精神的な負担の少なさや定時退社を望む人にとっては、意外と需要があるポジションでもあります。

噂2:経歴を盛って現場に放り込まれる?

【結論:実態はグレー。ただし結果を出せば生き残れる】

「JavaScript経験あり」と聞いて受け入れたら、明らかにスキルが足りていない……。SIer時代、発注側としてこうしたケースには何度も遭遇しました。経歴詐称は推奨されるものではありませんが、現場のリアルとして「多少スキルが不足していても、現場で必死にキャッチアップして結果を出せばそのまま重宝される」という泥臭い側面があるのも事実です。

噂3:多重下請けで中抜きされ、給料が安い?

【結論:構造上、普通に起きる】

IT業界には元請け、2次請け、3次請け…という深い商流が存在します。下層に行けば行くほどマージン(中抜き)が発生し、エンジニアの手取りは減ります。「同じ現場で同じ仕事をしているのに、所属会社によって給料が全然違う」というのはSESの日常です。

🔗 あわせて読みたい

※3次請け・4次請けの深い商流にいるエンジニアが、手遅れになる前にどうやって上流へ抜け出すべきかを解説しています。

SNSでは絶対に語られない「SESの5つの真実」

悪い側面ばかりが目立ちますが、SESにはSNSで語られない「ポジティブな側面」も多数存在します。

  1. フリーランスの働き方はSESにかなり近い
    SNSでキラキラして見えるフリーランスエンジニアですが、実はその多くがSESと同じように客先常駐(準委任契約)のプロジェクトに参画して生計を立てています。
  2. 上流工程やマネジメントも経験できる
    大手SIerと直接取引がある「2次請け」の優良SES企業であれば、要件定義などの上流工程や、チームマネジメントを経験するチャンスは十分にあります。
  3. 生涯「技術」に没頭できる
    SIerや自社開発では、30代になると半強制的にマネジメント(管理職)への移行を迫られますが、SESなら「生涯いちプレイヤーとしてコードを書き続ける」という選択がしやすいです。
  4. 過度な責任がなく、働き方が安定しやすい
    SESは「成果物の完成」ではなく「業務の遂行」に対して対価が支払われる契約です。そのため、SIerのプロパー社員が背負うような重圧や、自社サービスが炎上した際の致命的なプレッシャーからは守られており、残業時間も厳しく管理される傾向にあります。
  5. SESから「自社開発案件」にも入れる
    SES=お堅いシステム開発だけではありません。優良な営業力を持つSES企業であれば、モダンなWeb系自社開発企業のプロジェクトにフルリモートで参画することも可能です。

【タイプ別】SESエンジニアのおすすめキャリア戦略4選

SESは一括りにはできません。「終わっている」かどうかは、あなたが「どの会社で、どの案件に入り、どう立ち回るか」に全てかかっています。最後に、志向別のキャリア戦略を4つ紹介します。

① ワークライフバランス重視型

無理なキャリアアップは望まず、安定して働きたいタイプ。長期の保守運用案件などに入り、市場価値を落とさない程度に緩やかに働くのがおすすめです。

② 技術第一・スキル重視型

とにかくモダンな技術に触れたいタイプ。SES企業の営業担当と交渉し、なんとしてでも「自社開発企業の案件(Web系)」に潜り込んでください。そこで実務経験を積めば、将来的な転職のパスが一気に広がります。

③ キャリア&収入アップ型(上流志向)

将来的にITコンサルやPMを目指したいタイプ。深い商流(3〜4次請け)にいるなら、まずは上流工程に関われる「商流の浅いSES(2次請け等)」へ転職し、顧客折衝やマネジメント経験を積んでから大手SIerへの転職を狙うのが王道です。

④ 高収入コミット型

会社員の安定を捨ててでも単価を上げたいタイプ。一定の技術力と現場での立ち回り方が身についたら、フリーランスとして独立するのも手です。SESでの経験がそのまま活かせます。

🔗 あわせて読みたい

※今のSES環境から抜け出したい方へ。あなたのスキルと希望に合わせた具体的な転職ルートと成功の秘訣を公開しています。

まとめ:SESは「終わっている」のではなく「使い方次第」

SNSの極端な意見を鵜呑みにして「SESだからダメだ」「自社開発だから正解だ」と判断するのは非常に危険です。

私の15年の経験から言えるのは、SESはあなたの理想のキャリアを実現するための「強力な踏み台」になり得るということです。

今の環境に不満があるなら、まずは自分の「本当の市場価値」と「高還元で商流の浅い優良SES企業」の存在を知ることから始めてみてください。当サイトが厳選したおすすめ高還元率SES企業TOP3も合わせてご確認してみてください。あなたの理想のキャリアを叶える、最適な一社がきっと見つかるはずです。


▼ 単価公開&案件選択の自由がある優良企業はこちら ▼

SES企業 還元率研究所
大手SIerやITスタートアップでエンジニアとして15年勤務し、現在はエンジニア及びIT業界専門のライターとして活動するフリーランスが運営。SESに関心がある・SESの仕事に悩んでいる方向けに、SESの仕事内容や還元率の裏側、転職のコツなどを紹介します。

おすすめ高還元率SES企業TOP3(東京都版)

東京都千代田区に本社を置く、情報システム構築に関わる業務全般に携わるSES企業です。

日本次世代企業普及機構ホワイト企業認定(GOLD) 、TOKYOパパ育児促進企業 ゴールドを取得したIT企業であり、有給消化率は創業以来100%を継続。毎日300件以上の案件相談を受けており、自身の希望にあったプロジェクト参画も可能なのも特徴です。

また、運用保守・テスト案件を禁止しているので、コードを書いて成長したい方には特におすすめです。報酬・労働環境・成長性どれをとってもエンジニアにとって優良なSES企業ですね。本記事で紹介している高還元率SES企業111社の中でも老舗なので安心感もあります。

東京都中央区に本社を置く、ソフトウェア開発、アプリ開発、インフラ構築のSES企業です。

還元率の下限は2024年に80%➝82%にアップ。「個人のライフスタイルに合わせて自由に働ける環境の実現」を掲げ、在宅勤務率は95%です。子育て世代に特化した制度も導入しており、子育て世帯が3割以上を占めます。案件は3万件以上から100%自由に選択可能で、上場企業直の案件も多数。

1位のSazeと比べると還元率は圧倒的に劣りますが、エンジニアファーストの制度は十分に魅力的なため2位としました。

東京都渋谷区に本社を置く、システムエンジニアリングサービス・ITシステム販売代理店事業を展開しているSES企業です。

還元率の下限は82%。「働くエンジニアへの最大限の還元」を掲げ、透明性の高い制度が特徴的です。たとえば、ReBoot Techの給与システムは、売上・スキル・実績を基準に還元率が変動するミッショングレード制度。しかも、案件単価や給与計算方法まで公開されているので自身で年収の計算も可能です。

自身の頑張りを正しく評価してほしいエンジニアにおすすめの会社ですね。

目次