
「最近の若いエンジニアは優秀だ」
現場で開発をしていると、時々そんな風に唸らされる20代の若手に出会います。「自分が1年目の頃に、この立ち回りができていれば……」と少し悔しくなるほどです。
こんにちは。大手SIerやITスタートアップでエンジニアとして15年勤務し、現在はフリーランスライターとして活動している私が、今回も現場のリアルをお話しします。
エンジニアのキャリアにおいて、「1年目(あるいは20代のうち)にどう動いたか」は、その後の数十年を決定づけるほどの強烈なインパクトを持ちます。少しの選択の差が、将来の年収やキャリアを天と地ほどに分けてしまうのです。
今回は、私が若手時代に「これをやっておけばもっと早く上のステージに行けたのに」とマジで後悔している3つの行動と、現場で爆速で成長していく優秀な若手の共通点をお伝えします。
1. 質問を遠慮して「時間を溶かす」という最悪の愚行

「質問できない問題」——耳にタコができるほど言われていることですが、いまだに新人の7割がここでつまずきます。
「先輩が忙しそう」「こんな初歩的なことを聞いたら迷惑じゃないか」と気を使い、自分で解決しようとPCと睨めっこする。気づけば半日が経過し、何も進捗がないまま時間だけが溶けていく……。そして翌日の朝会で進捗を詰められ、先輩がPCを触れば3分で解決する。自己嫌悪の極みです。
断言します。1年目において、質問の遠慮は「百害あって一利なし」です。
先輩や上司は「あなたを早く戦力化すること」で会社から評価されます。つまり、質問に答えることも彼らの重要な業務であり、利害は完全に一致しているのです。むしろ質問が来ない方が「この新人、本当に大丈夫か?」と不安になります。
とはいえ、聞きづらい雰囲気があるのも事実。そんな時は、以下の2つのルールだけを厳守してください。
- メモを取り、同じ質問を3回しない:1度や2度なら許されても、3度目は「話を聞いていない」と評価されます。必ずログを残しましょう。
- 「分かったふり」を絶対にしない:新人の「分かったふり」はプロの目には100%バレています。後で取り返しがつかなくなる前に、「今の部分、もう一度確認させてください」と素直に言える勇気が成長をブーストさせます。
2. 完璧主義の罠。「初速(スピード)こそ正義」と知るべきだった
真面目でプライドの高い若手ほど陥りがちなのが「期限ギリギリまで一人で抱え込み、100点満点の完璧なものを出そうとする」という罠です。
もし、その方向性が最初から間違っていたらどうなるでしょうか? 期限日に提出された「的外れな成果物」を見て、先輩は頭を抱えることになります。
現場で一目置かれる優秀な若手は、全員「初速(スピード)」を何よりも重視しています。具体的には以下のような立ち回りをします。
- タスクを振られたら、最初の数時間で全体の構成(ドラフト)だけを作り、すぐに先輩に方向性をレビューしてもらう。
- 期限の半分の時点で、完成度60〜80%の状態で再度レビューを受ける。
- 修正を加え、期限前には「すでにレビューも通り、100点になっている状態」で納品する。
この進め方最大のメリットは、「作業そのものが、最高品質のホウレンソウ(報告・連絡・相談)になっている」点です。先輩は常にあなたの進捗と方向性を把握できるため、絶大な安心感と信頼を抱きます。
仕事の品質とは「時間をかけて一人で磨き上げること」ではなく、「早い段階でPDCAを回し、軌道修正の余白を作ること」なのです。
3. 「やりたいこと」のアピール不足(会社都合のコマになるな)

最後に、これがSESエンジニアにとって最も致命的であり、今後のキャリアを左右する最大のポイントです。それは「自分がやりたい方向性を決め、周囲にアピールしまくること」です。
「まだ1年目だから、まずは目の前の仕事を覚えてから……」かつての私もそう思っていました。しかし、この受け身の姿勢こそが、SESにおいて「やりがいのない案件(案件ガチャのハズレ)」を引き続ける最大の原因になります。
仕事のチャンス(良質な案件)は、黙って待っている人には絶対に降ってきません。
例えば、「将来はクラウド(AWSなど)のインフラ構築をやりたい!」と日頃から上司や営業にアピールしているA君と、「何でもやります」と受け身なB君がいたとします。数ヶ月後、クラウド関連の良案件が舞い込んできた時、営業が真っ先にアサインするのは間違いなくA君です。
アピールしないということは、「会社都合でどこにでもアサインしていいですよ」と言っているのと同じです。
「やりたいことが分からない」への処方箋
「まだやりたいことが明確じゃない」という人もいるでしょう。脳内でいくら考えても答えは出ません。そういう時は「仮決め」で構わないのです。
「とりあえずバックエンド開発を極めたいです」と仮決めしてアピールし、小さなチャンスを掴んで実際にやってみる。もし「なんか違うな」と思ったら、その時に方向修正(例えばPM志望への変更など)をすればいいだけです。自らキャリアのハンドルを握り、能動的に動く感覚を持つことが、長いエンジニアライフを生き抜く最大の武器になります。
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※会社都合のアサインから抜け出し、自分の「やりたいこと」を叶えるための優良企業の見極め方を解説。
まとめ:爆速で成長した先にある「正しい環境選び」

- プライドを捨てて質問しまくる
- 完璧さより初速(60点でのレビュー)を重視する
- 仮決めでいいから、やりたいことをアピールする
この3つを1年目、あるいは20代の若いうちに実践できるかどうかで、あなたのエンジニアとしての価値は劇的に変わります。数年後、「あの時、勇気を出して動いた自分グッジョブ」と絶対に感謝する日が来るはずです。
そして、これらの行動を徹底し、実力と市場価値をしっかり身につけたあなたに最後のアドバイスがあります。
実力をつけた後は、あなたの成長を「会社都合のピンハネ」で搾取する企業に長く居続けてはいけません。自らアピールして勝ち取った高単価案件の利益を、100%ガラス張りの還元率であなた自身に給与としてバックしてくれる「高還元SES」へ移籍することこそが、次のステップです。
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